幸福度の指標は最近では成長戦略の測定作業が位置づけられるなど、重要性・必要性が高まっています。 その幸福度について、子どもの観点から調査したものが、ユニセフ・イノチェンティ研究所が行っている指標です。 ユニセフ・イノチェンティ研究所の報告で、子どもが世界一幸福な国に輝いているオランダ。 どのような取り組みや仕組みがこういった結果をもたらすのでしょうか。 「物質的豊かさ」「教育」の分野で2位を獲得したオランダ 最新のユニセフ・位のチェンティ研究所の報告にまとめられているレポートでは、幸福度を測る5つの分野「物質的豊かさ」「健康と安全」「教育」「日常生活上のリスク」「住居と環境」それぞれにおいて順位がつけられています。 オランダは総合順位で31カ国中第1位。「物質的豊かさ」と「教育」で2位を獲得しています。 その他の分野も5位以内に入っています。 日本の「教育」は第1位 一方の日本は総合順位が第6位。「教育」「日常生活上のリスク」においては1位を獲得しているものの、「物質的豊かさ」では21位、「健康と安全」では16位と下位に。 オランダの子どもが幸せだと感じる理由 オランダの子どもたちは「学校が好き」「友達との関係がよい」と答える子どもが多いといいます。 その理由についてまとめてみました。 強制ではない授業 例えば授業で算数と国語の問題を先生が解説していた場合、子どもは算数と国語のどちらをやっても問題ありません。 また授業を理解している子どもは別のことをやってもいいとされています。 算数の授業であれば、算数をする。国語の授業であれば国語をするといったことが普通で、日本ではこういったケースは少ないと思います。 自分でスケジュールを立てて「自律」を身につける 1週間で勉強する科目は決まっていますが、どの科目をどの曜日に、どのように勉強するかは子ども達が自分できめます。 その結果、自分のやりたいように勉強が薦めれるのは楽しいという気持ちがうまれ、積極的に勉強するようになるのです。 これにより、「オートノミー (autonomy) = 自律」の感覚を身につけることができるそうです。 最後に ユニセフ・イノチェンティ研究所の報告は、子どもや子どもの権利をとりまく諸問題について国際的な議論を促すものであり、幅広い考え方を含んでいます。 この結果がすべてではありませんが、日本が「教育」においてこれから先も世界トップ水準を保つための参考にもなりそうです。 出典:先進国における子どもの幸福度 -日本との比較 特別編集版 2013年12月,子どもサポートネット シリーズ 世界の子ども支援 1. 幸福度世界一の秘密 ~オランダ~