薬局で働く栄養士がふているようです。それだけ、食品・栄養に関する情報に対して患者さんのニーズが増えているということでしょう。 薬局薬剤師としても、氾濫する医薬情報や医療関連情報の収集に日々追われており、食品や栄養に関することは、できれば専門家の栄養士にお願いしたいという気持ちがあります。 食品関連の知識は大学の薬学部で学ぶ機会も少なく、普段家庭で料理をしてない薬剤師であればなおさらです。物流システムが発達した今日、世界中からいろいろな食品が入ってきますので、食材の名前を覚えるだけでも大変。 やはり役割を分担したほうがよさそうです。 薬局の経営者側から見ても、薬局はサプリメントや健康食品を扱う機会も増えてきており、栄養に関する確かな知識を持った栄養士を雇い、薬剤師の医薬品知識と合わせれば、顧客満足につながり、さらに売り上げアップにもつながると考えられるでしょう。 意外と知られていないのですが、栄養士には、「管理栄養士」という別の国家資格があります。管理栄養士は、健康保険や介護保健で栄養食事指導等の報酬の算定が認められ、医療現場で幅広く活躍できるのですが、「栄養士」というのは国家資格ではなく、都道府県知事の免許であり、管理栄養士に比べると活躍の場が少なくなります。 現実は、栄養士が働く場所は調理の現場が多いのです。そのため、早朝出勤や交代制など不規則な勤務時間の職場も多く、栄養士本人も、普通の会社員と同じような時間帯で働ける薬局に対し、魅力を感じているかたも少なくありません。 photo by Steve Corey photo by Charly W. Karl