子供ケアセンターは育ちあいの場です - 名古屋学芸大学 准教授 坂鏡子 –

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学生たちがお母さんの心を動かす

学生たちは、子どもたちとのふれあい経験は乏しいですが、“この子と仲良くなりたい”という気持ちはとても強くもっていて、常に一生懸命に子どもに気持ちを寄り添わせようとします。お母さんと離れて泣いてしまっている子を見ると、学生も一緒に泣きそうになってしまうこともあります。私は、こういうやりとりを見たら、お母さんたちは不安にならないだろうかと思って見守っていました。でも、お母さんたちからは意外な声が届いたのです。「自分の子どもじゃないのに、あんなに若い人なのに、あんなに一生懸命やってくれる」という声です。

未熟だけれど、とにかく子どもとつながりたくて、子どもと楽しさを共有したくて、必死に格闘している学生たちの姿は、育児に不安や葛藤を抱えているお母さん達の心を動かしていったのです。

「自分の子なんだから、ごちゃごちゃいっていてはいけないと思える」「若い学生が一生懸命、真摯に子どもに接している姿を見ると、私って本当の親なのに、育児は嫌だなと思って逃げているのでは。これではいけないと思えた。また明日からがんばろうって」と言われるお母さんや、「こういう気持ちにさせてくれて“ありがとう!」、「育児不安にかかっている暇もないことに気がつきました!」と言われるお母さんもいらっしゃいます。