妊娠してからの過ごし方には最善の注意を払っているママが多いと思います。今回は妊娠中のママの過ごし方が子供にどのような影響を与えるのかというおはなしです。 自動車や電車に乗ってはダメ!? 変わる妊婦さんへの指導 1980年代までの妊婦さんの環境といえば「安静に」というのが当たり前でした。5キロの米袋をもつのもダメ! という専門家もいたほど。 今から30年ほど前までは、流産や早産の原因として乗り物による振動が挙げられ、これが信じられているという事実もありました。 今では積極的に体を動かすことを推奨するケースも多くあります。 免疫効果を高める「マタニティストレッチ」 多くの妊婦さんが取り入れているであろうマタニティフィットネスやマタニティストレッチ。こちらは様々な免疫効果を高めるされています。 ストレッチを行った妊婦さんとそうではない妊婦さんのデータによると、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症といった高齢出産に多い事例がストレッチによって抑えられたという例もあります。 妊婦さんの「食べる」VS「食べない」 1986年、イギリスのデイビッド・ベーカー(David Barker)教授(サウサンプトン大学)が『生活習慣病胎児期起源説』を発表しました。 これは、栄養が足りないまま子宮内で発育した場合、新生児は小さく生まれることが多く、将来生活習慣病が起こりやすい「体質」になる、というもの。 日本でも2,000g台以下の新生児が増えており、これは妊娠しても体型を維持したい、妊娠する前から日常の摂取エネルギーが少なく妊娠後も生活改善ができていないなどの理由もあるようです。 2007年にはベーカー教授の説はさらに発展し、『 授精卵時・胎児期又は乳児期に栄養が不足していたか、又は栄養を取りすぎてしまった場合、子どもには(遺伝)素因が作られ、その後の生活習慣が付け加わる、生活習慣病が発症する』というものになっています。 妊婦さんの「運動する」VS「運動しない」 マタニティストレッチに始まるように、妊娠中でも体を動かすメリットはたくさんあります。大切なことは「きちんと食べて」「栄養を消化すること」。 体調にあわせた運動を心がけることが何よりも大切で、「しすぎ」には要注意です。 参照元:日本マタニティフィットネス協会, 生活習慣病胎児期起源説