ピンクな表紙がインパクトのあるダニエル・ピンクの処女作『フリーエージェント社会の到来』(2001年)の新装版。 見た目のインパクトだけでなく内容も今よんでも目から鱗です。 プロボノやパラレルキャリア、ノマドなどに興味のある方には共感できるところが多く、何より十数年前にこういったことを考え、書いていたことに驚きました。 紹介されている事例も思わず頷いてしまうものも多く、続く『ハイ・コンセプト』や『モチベーション3.0』もストーリーに組み込まれた一つの作品のような印象を受けました。 参考にしたいポイント 従業員管理の最善の方法は、金をつかませるのではなく、フリーエージェントのように扱うこと フリーエージェントは、能力と引き換えに、機会 を手にする フリーエージェント志向の人は家庭と仕事について「インテグレーター(一緒にする人)」としてあまり区別をしないということが書かれており、ワークライフシナジーの考えが示されています。 理念や思いに共感しプロジェクト単位で仕事をしながら作り上げていく働き方も徐々に増えています。 一方で企業内でフリーエージェントのように働く「フリーエージェント社員」の増加や企業の捉え方や仕組みなどもどうなっているのか興味がわいた部分です。 ”今の働き方”や”生き方”を考えるうえで、多くの示唆に富んだ一冊です。 出典 ダニエル・ピンク 「フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方」2014年(ダイヤモンド社) photo by José Manuel Ríos Valiente